うつ徒然diary

鬱になって行く過程をせきららに書きました。その後、治療の為に自分なりにもがきます。

不安

もう一泊しようと思ったが、徹夜明けで身体がだるい。昨日の飲み会のダメージも残っていた。今日も何人かと会うつもりだった。

「無理をしない」

10年間働いていた時は、無理をするのは当たり前だった。それをするのが前提で、技術を磨き、成長していく。

考えを改める癖をつけなければならない。認知行動療法だ。撤退する事にした。

ラーメンを食べて、宝くじを買った。神頼みや運頼みが多い。すがりつきたかった。

帰りの電車の中で考える。

「とりあえず、生きていてくれ。」

両親は言う。

仕事、お金、社会的信用、積み上げてきたキャリア。今回の事で色々なものを失った。今では自分を信用していない。信頼できるのは家族と少ない友人だけだ。

具体的にどう生活するか?雇用保険も入っていないので、とりあえず収入はない。この年で親を頼るのが情けない。

自立支援など制度を活用するしかない。時間をかけて治療していかなければならないが、心が焦る。

それがまた鬱を悪化させる。お金は大事だ。まだ貯金はあるがバイトでもしようか?でも当分は無理だ。

また負のスパイラルに落ちそうだった。心がざわつく。

神社にて

思えばここ数年、忙しくて厄払いもしていない。それほど信仰深くはない。だがしばらく悪い事が続いた。東京を離れる前に、けじめをつける為にもお祓いをしてみたかった。

スパに行き身体を清めてから神社に行き、お祓いを申し込む。お心付けで五千円。もう一人厄払いの女性もいたのでまとめてお祓いしてもらう。

50代の眼鏡をかけた男の神主だった。水色の袴を着ている。神前に通され椅子に座る。お祓いの最中に自分の名前、住所を大きな声で唱えられる。

榊を渡され、神前に奉納した。その後お神酒を飲み、御守りや神社の年間を通しての予定表、絵馬、それと節分が近いからとお豆を渡された。時間にして10分ぐらいだろうか。

「はるばる遠い所からありがとうございます。」

「いや、10年こっちに住んでいたんですが、身体を壊してしまって、田舎に帰るんですよ。お世話になったこの神社でお祓いしていだだきたくて・・・」

「それは、それは」

笑顔でお見送りしてもらった。

絵馬を書く。なにを書くか迷う。

[前向きに生きたい]

願いを込めそう書いた。雨が強くなり、身体が冷えてきた。

ネットカフェ

近くのネットカフェに入り眠る事にした。しかし隣の席の住人のいびきが凄い。ついてない。スタッフが何度も注意しているが無駄のようだ。仕方ないので横になり目を閉じる。

最前線で働き、楽しそうに飲んでいる友人を見ていると羨ましかった。かつては自分もそうだったはずだ。

「早く治したい。」

心に誓う。家族の為、友の為、自分の為。

ネットカフェの朝は騒がしい。いびきや鳴り続けるアラームを止めずに、店員に何度も注意される奴。5:30~7:30の間は特に激しい。

だが僕は不思議と嫌いじゃない。薄いブースに区切られた空間に他人がすぐ側にいる。その怪しい感じが好きになっていた。

a.m.9:00に店を出て、また新宿に向かう。やりたいことがあった。