友人
もう一人、母親との窓口になっていたY君にも連絡をする。
「ああ、Y?色々ご迷惑おかけして、本当ごめん」
「本当だよ。お前マジで心配したんだからな!かんべんしてくれよ~」
久々に聞いた懐かしい声。同じ修行をして、釜の飯を食った仲だ。お互いプライベートでもよく行動し、最初の店を辞めた後でも、よく遊んでいた友人だった。
「色々手間かけてすまんな」
「いいよ、いいよ」
話したい事はたくさんあるはずだが、電話では伝え切れない。
「その内会いに行くよ」
「あ、ああ、分かったよ」
そこで電話を切った。
自分を心配してくれている、遠く離れた友人。本当にバカな事をした。
「はぁ~~~~~」
後悔と安心感で、長い長いため息をついた。
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