うつ徒然diary

鬱になって行く過程をせきららに書きました。その後、治療の為に自分なりにもがきます。

再来

その後よく通っていた焼肉屋に向かう。仕事で疲れた時や、仲間との宴会の時によく使っていた店だった。そこで一人焼き肉をする。店員の入れ替わりが激しい店で、知った顔はいなかった。ビールとセンマイ刺しを注文した。
失踪中御飯を食べる時、後ろめたい気分がついてまわっていた。店員が忙しく働いている様子を見ると、かつての自分を思い出してしまうのだ。いくら飲んでも酔えなかった。
タン塩、ミノ、マルチョウ、シマチョウをゆっくり、思い出に浸りながら噛み締めた。
店を出て新宿に向かう。そこでかつて自分が泊まり歩いた場所を巡ってみた。あの頃は周りを見渡す余裕なんてなかった。キャッチの兄ちゃんや中国人観光客、キャバクラ嬢に黒服達、街はごったがえし、活気に溢れていた。歌舞伎町の無秩序さが、あの時の自分には心地良かったのだ。今訪れても不思議と嫌な気はしなかった。

その後ネットカフェに入り一息ついた。22:30頃、電話するか迷ったが世話になったY君に連絡をとる。新橋で会うことになった。

「あまり人を呼ばないでほしい。」

僕はそれだけ要求した。