うつ徒然diary

鬱になって行く過程をせきららに書きました。その後、治療の為に自分なりにもがきます。

クルージング

翌日親方から船の生活での説明を受けます。

[少し早いバカンスみたいなものだよ]

本当だろうか?不安で仕方ありません。あわてて荷物をまとめて、友人や親に連絡をとります。前日はよく眠れませんでした。

乗船初日、台風が近づいていて海はひどく荒れ僕は船酔いします。元々酔いやすく寝不足と緊張も重なり、最悪でした。途中で上がらせてもらい、部屋で寝ようとしますが、船体がひどく揺れるので金属音が気になり、全く眠れませんでした。

2日目、ランチの営業中に包丁で指を切ってします。あわてて止血しますが血が止まりません。船というのは病人やケガ人にたいして2次感染防止の為に、隔離や下船させたりします。衛生管理が特に厳しい場所です。完治するまで僕は仕事ができませんでした。

他のスタッフに迷惑をかけている事、自分の不甲斐なさに激しく苛立ちます。

ホールのスタッフは外国のスタッフばかりでコミュニケーションにも苦労しました。船内は英語表記で方向音痴の僕はよく迷子になります。海上だと電波が届かないのでスマホも使えない事も多く、娯楽も少ない閉鎖空間は慣れるまで時間がかかりました。

この頃から僕は不眠症になります。