事情聴取
まずは謝罪し、全てを打ち明ける。両親は怒るわけでも、泣くわけでもなく話を聞いてくれた。
両親の話によると、僕が最初の店で同期入社したY君が、最初の会社事務所に連絡をとり、自宅の電話番号を聞き出して、母親と連絡をとってくれたらしい。
事件が発覚して父親が上京。東京にいる従兄弟とマンションに出向き、事務員と話をつけ、部屋に訪問。置き手紙をする。
その後、東京の店にいるスタッフも、定期的に僕の部屋の様子を見に来てくれていたらしい。
警察に事情を話して、銀行のATMの履歴閲覧を希望するが、事件性が確認できないのと、個人情報保護法により銀行から拒否される。マンションの監視カメラも同様だった。
母親は失踪してから毎日、朝、昼、晩とケータイをかけ続けていたらしい。
成人の家出人の場合、本人の意志でいなくなる場合が多く、事件性がないと警察は動けないらしい。
母親は
「知らせを受けすごく動揺した。とりあえず生きていてと願っていた」と言った。
父親は、終始黙っていて
「とりあえず明日病院へ行こう」と言った。
僕は
「口では全部説明できない。失踪していた時の日記がある。読まないか?」
と言った。母親は読み、父親は読まなかった。a.m.1:00まで話し合いは続いた。
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