うつ徒然diary

鬱になって行く過程をせきららに書きました。その後、治療の為に自分なりにもがきます。

失踪①

冷静になって考えてみれば、全て準備不足だ。行き当たりばったりで僕らしくない。

睡眠導入剤の時も、一緒に煉炭を焚くべきだった。遺書も幼稚だ。

両親、友人、仕事の関係者に会わせる顔がない。今頃みんなどうしているだろうか?つかれた…空腹感と眠気がすごい。

福井駅まで戻り、立ち食いソバを食べた。旨かった。味覚が戻っていた。

このまま田舎に帰り、全てをぶちまけてやりたくなったが、できなかった。バカだ…死んだ方がいい。

東京に戻り、ネットカフェに泊まる。とにかく横になりたかった。その日もよく眠れなかった。

翌日、タクシーで働いていた店の近くまできたが、どうしても訪ねる事ができなかった。

再びネットカフェに泊まる。

そこで始めて風呂に入っていない事に気づいた。靴と足の裏の土、脂ぎった髪、暴れた時にできた体の傷、草のついたパーカー。

鏡に写すとヒドイ顔だった。目がイッている。ひげもすごい。シャワーが傷にしみた。

久しぶりにさっぱりして、泥の様に眠った。